【記事作成】「ビルメンテナンス企業」だと思っていたら、実は超多角化企業だった:東京ビジネスサービス株式会社 インタビューレポート
インタビューで起きた「まさか」の連続
こんにちは!
SoraMediaの企業記事作成を担当している鈴木です!
今回の取材相手は、東京ビジネスサービス株式会社(以下、TBS)の
河本社長にお話を伺いました。
「ビルメンテナンスということは、ビルの清掃がメインの会社なのかな?」
そんな僕の予想は、インタビュー開始5分でひっくり返されました。
「スタジアムの電気を守っている」
「国立の研究機関でマウスの世話をしている」
「システムの開発・提供も行っている」
「不動産事業も行っている」
そこにあったのは、いわゆる”ビルメンテナンス企業”ではなく、顧客の「これできない?」を叶え、進化し続けてきた「無借金・超多角化企業」の姿でした。
今回は、社長とのリアルな会話を交えながら、皆さんの就活の常識をひっくり返すレポートをお届けします。

第1章:「これ、できない?」から広がる事業
「清掃のプロ」が「トータルビジネス企業」になった瞬間
TBSの創業は1962年。最初はいわゆるビルメンテナンス企業でした。
でも、今の姿はまるで違います。なぜか? 河本社長はこう語ってくださいました。
河本社長:「こちらから『やらせてくれ』って広げたんじゃないんですよ。お客様から『これもできないか?』『あれもできないか?』って言われて、それに応えていたらこうなっていたんです。」
この徹底した顧客への向き合いが、新規事業誕生につながってきたそうです。
〇「ねえ、食堂のご飯も作れない?」
・普通なら:「無理です、清掃がメインなので」
・TBS:「わかりました、調理師さん雇います」 → フードサービス事業誕生
〇「ねえ、実験用のマウスの世話もできない?」
・普通なら:「無理です、生き物の世話なんて」
・TBS:「やりましょう」 → ラボ・サービス事業誕生
結果、清掃だけでなく、設備、警備、給食、動物飼育、ITまで手がける「トータルビジネスサポーター」になったのだそうです。
第2章:実は身近な「あのスタジアム」にもTBSが!
「ビルメンテナンスって、正直裏方の印象が...」と思っているあなた。
実はTBSさんは、オフィスビルの管理がメインなのですが、皆さんも知っている有名なスタジアムなどのメンテナンスも手掛けているんです!
1. 日産スタジアム(横浜国際総合競技場)
・関わり方: 「心臓部(電気・熱源)」の管理
・ここが凄い: 7万人が熱狂するライブやW杯クラスの試合。その最中に停電が起きないよう、インフラを死守しているのがTBSです。
2. 味の素スタジアム
・関わり方: 「運営協力」
・ここが凄い: 日本初のネーミングライツ導入スタジアムとして知られるこの場所も、TBSが裏方として支えています。
3. ベルーナドーム(西武ドーム)
・関わり方: 「清掃マネジメント」
・ここが凄い: 試合後のゴミを、翌日のイベントまでに完璧にリセットする。そうして翌日のお客様にまた気持ちよく使っていただくという、顧客体験の創出をサポートしています。
第3章:意外すぎる事業の全容
「マウスの世話」って本当ですか?(ラボ・サービス)
私:「動物飼育って、エサやりなどをしているんでしょうか?」
河本社長:「そうそう。研究所の掃除をしていたら『ついでに水やりやケージを洗ったりできない?』って相談されましてね。今では国立の研究機関や製薬会社の専門スタッフとして携わらせていただいています。」
事業利益を元手に「不動産事業」を展開
河本社長:「当社は60年間ずっと無借金経営なんですよ。なので実は、利益剰余金(貯金)が結構溜まっていて」
私:「(すごい……)」
河本社長:「その資金をどうしようかということで、不動産事業も展開しているんです」

第4章:IT企業顔負け!「80人のエンジニア」と「内製システム」
ちなみにみなさん、ビルメンテナンスや不動産系って「FAXと紙」のイメージがありませんか?
ここでもTBSさんは一味違いました。
システムはすべて内製
河本社長:「当社の情報事業本部には80人くらいエンジニアがいるんだけど、社内の基幹システムは全部内製(自社で作ること)なんですよ」
私:「えっ、買ってきたソフトではなくて、自社開発なんですか?」
河本社長:「全部自分たちで作っています。さらにそのシステムを他社に販売もしています」
4,000人規模の会社のシステムを内製し、他社にも提供する技術力。もはや「IT企業」だなと感じました。
現場のDX:検針は「かざすだけ」
河本社長:「昔は人がメーターを目で見てメモしていたけど、今はタブレットを『かざすだけ』で数値を読み取ってデータ化しているんです。これでミスはゼロになっています」
現場の手作業を、最新技術でスマートに変えていく。そういった考え方に私自身非常に魅力を感じました。

第5章:就活生にとってどんな会社?
最後に、一番気になる「社風」と「求められる人材」について教えていただきました。
「アットホーム」からの進化を目指す
河本社長:「今まではよく言えば、数値目標はそんなに厳しくなかったんですよ。でも、それだけでは生き残れないから、『増収増益を目指そう』って10年前から方針を明確にしまして。やはり最初はなかなか理解が得られない時期もありましたが、徐々に『みんなで一緒の目標に向かって頑張っていこう』という雰囲気になってきているなと感じています。」
今までのアットホームさは維持しつつも、会社全体が一丸となって、数年後の「こうなったらいいな」の実現に向けて動き出しているとのこと。
設立から60年以上経ち、グループ会社含め従業員が6000名以上いる企業でありながらも、常に進化し続けようとされている姿勢に、ここに入れば色々挑戦して成長できるのではないかと、正直私も一就活生として非常に魅力を感じました。
新卒から、幹部候補として採用
河本社長:「(ビルメンテンナンス企業と聞くと)学生さんは『入社したら清掃業務ばかりさせられるのでは?』って思って敬遠される方もいるかと思います」
「最初は現場を知るためにやってもらいますが、特に新卒入社の学生さんは最初から『幹部候補』として採用しているんです。
将来、ぜひ経営に関わってもらいたいなと思っています。」
これは想像以上に”挑戦したい” ”幹部人材になりたい”と考えている新卒の学生にとってはかなりチャンスなのではないでしょうか?
まとめ
インタビューを終えて、僕が思ったこと。
「もっとTBSさんのことを、多くの学生に知ってほしい!」
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安定性: 無借金経営 + ストックビジネス(ビル管理)。
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面白さ: スタジアムからマウス、IT、不動産まで超多角化経営。
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キャリア: 新卒から幹部候補として採用
今まで「ビルメンテナンス業界」に興味があまり無かった学生さんも、ぜひ一度TBSさんのお話だけでも聞いてみてください。
「安定×挑戦」を求めている方にとっては、きっと魅力的な就活志望企業の1つになるハズです。
以上、インタビューレポートでした。
取材協力:東京ビジネスサービス株式会社
※本記事は2025年11月時点の取材情報および筆者の実体験に基づいています。