【取材レポ】数千年前から続く独特の輝き、その魅力に迫る!

藤村トンボ玉工房ってどんな会社?

 

こんにちは!

SoraMediaの企業記事作成を担当している鈴木です!

今回トンボ玉を作っている職人の藤村さんにインタビューをしました!

 

まずは基本情報から。

有限会社藤村トンボ玉工房は、いわゆるアクセサリー屋さんではなく、「大阪府知事指定伝統工芸」に認定されてる伝統技術を受け継いでいる企業です。

 

こちらの企業が作られる"トンボ玉"の最大の特徴は、「手間暇をかけて生み出す美しさ」です。

 

普通のガラス工房はガスバーナーを使うのが一般的ですが、藤村トンボ玉工房さんは江戸時代と同じ「炭火(すみび)」を使われるのだそうです。

しかも、色のついたガラスを買い付けてくるのではなく、顔料を調合してガラスの色作りから全て自社で作られている、日本でも(というか世界でも)ほぼここだけの超レアな工房なんです。

 

 

■ 伝統工芸のイメージが変わりました。

「伝統工芸」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。

正直なところ、僕は「おじいちゃんの家の床の間にある、高くて触っちゃいけない壺」みたいなイメージしか持てていませんでした。

 

でも、11月22日に大阪クラフトパークのイベントで出会った藤村トンボ玉工房の藤村さんのお話を聞いて、その価値観が少し変わりました。

 

藤村さんが守っているのは、一つ一つ手間暇をかけて、そうすることでしか出来ない美しさを生み出す伝統技術でした。

 

■ 手間暇が生み出す美しさ

私「効率が重視される時代に、あえて炭火で時間をかけて一つ一つ、この美しさを出す魅力について教えて下さい」

藤村さん「うちが炭火でやってるっていうのが一つの特徴であるんですけど、もう一つが『色のガラスを作る』とこからやっているんですよ」

通常、ガラス作家は業者が作った「色付きガラス棒」を買ってきて、それを溶かして作品を作るのが一般的なんだそう。

しかし、藤村さんの工房は、他とは一味違うとのこと。

「透明なガラスに顔料を練り込んで、自分たちだけの色を自作する」ところからやっているのだとか。

ガスバーナーの細い火では、大きいガラスの塊を均一に練ることができません。だから、あえて扱いにくい「炭火」の高火力を使ってるんだそうです。

 

この高火力により、色が曇ったり黄ばみのもとである不純物が完全燃焼され、理想の色合いを出すことができるため、藤村トンボ玉工房さんのトンボ玉は他とは違い、独特の色味を出すことに成功しているそうです。

 

■ 海外でバズってるのに、絶滅寸前!?

藤村さんが見せてくれた制作の様子の動画、なんとYouTubeで約300万回再生されているんです。

海外の方からは「ビューティフルだ!」と注文がくることもあるようです。

動画URL:

https://www.youtube.com/watch?v=Y3WWs9q0ZsA

 

しかし、ここで衝撃の事実をお教えいただきました。

藤村さん「このやり方でやってるの、日本でもう俺ら兄弟くらいしかおらんのよ」

 

現在トンボ玉工房さんではお弟子さんも取っていらっしゃらないとのことだったので、藤村さんの代が終われば、江戸時代から続くこの伝統技術は、残念なことにこの世からほぼ消滅してしまうということになるのです。

 

そんな中で藤村さんは、もっと若い方にも知っていただきたいという想いを持っていらっしゃいました。

 

私もこの素晴らしい伝統技術を1人でも多くの方に知っていただくために、この記事をしっかり届けていきたいと感じました。

 

■ まとめ

話を聞き終わった僕は、ついそのストーリーや伝統技術の素晴らしさ、そして何よりも丁寧に作られたその美しさに魅了され、気付いたら購入しておりました。笑

 

ハイブランドなどにお金を使うのも1つだと思いますが、僕個人としては、下記の理由から、一般的なブランドには出せない魅力があると感じました。

・世界でほぼここだけの技術

・炭火だからこそ生み出せる、二度と同じ色は出せない1点モノ

・もうすぐ手に入らなくなるかもしれない貴重なもの

 

「効率化」「タイパ」に違和感を感じている人は、ぜひ一度京都の工房に見学に行ったり、実物のトンボ玉を見ていただきたいと思っています。

 

手間暇をかけたからこそできる美しさを、ぜひ感じてみてはいかがでしょうか。

 

最後に百貨店などでのイベント販売などをしていることもあるので、

有限会社藤村トンボ玉工房のインスタアカウントをフォローしてぜひ情報を追ってみてください。

 

InstagramURL:

https://www.instagram.com/tombo.shige/

 

 


 

取材協力:有限会社藤村トンボ玉工房

※本記事は2025年11月時点の取材情報および筆者の実体験に基づいています。

 

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